おはようございます。
NITの福地でございます。
10月に入っても暑さの残る日々ですが、少しでも秋を感じようと奈良県中部にある明日香村へ向かいました。
平安から室町時代に開墾され、日本の棚田百選にも選ばれた棚田は大変美しく、稲穂が垂れて黄金色に輝いており、心洗われる景色でした。
毎年訪れる場所ですが、今年は少し様子が違っておりました。
一部の棚田だけがきれいに刈られ、棚田の周りにワイヤーが張られています。
猪が田を荒らし、稲がだめになってしまったようで、『つらい稲刈り』とタイトルがついた、荒らされた田んぼを収穫を待たずに刈らねばならなかった様子の写真が立て看板に貼られていました。
最近色々な場所で害獣被害が深刻になっております。
動物が田畑を荒らすのは、山で今まで取れていた食物が取れなくなったという事情があるためで、人間による環境破壊が無ければこのようにならなかったのだと思うと、心が痛みます。
異常気象が多発する中、どのように自然環境を守り、野生動物と共生するのか、テクノロジーでもって解決することはできないか、考えれば考えるほど複雑な思いになりました。
今週も実り多き1週間でありますように。