おはようございます。 NITの福地でございます。
シオカラトンボが紫外線(UV)から身を守るための分泌物を人工合成することに産業技術総合研究所などの研究チームが成功したそうです。
シオカラトンボの雄の成虫は、日差しが強い水辺にも生息し、体表は紫外線を反射する白っぽい粉のような分泌物で覆われています。 そこに着目した研究チームが分泌物の成分を分析した結果、自然界では珍しい7種類の有機化合物を中心とした特殊な物質でできていることを発見しました。 そこで最も多く含まれる物質を人工的に合成したところ、紫外線の反射率は最大で約8割に達したということです。
今後はこの物質を、紫外線をカットする化粧品成分として実用化することを視野に、安全性や効果をさらに研究するとのことです。 化粧品とトンボ、何の繋がりも共通項も感じなかったものが、研究によってある日にわかにその関係性に注目が集まることになるのですから、どこにどんな“化学反応”があるかわからないですね。
今週も実り多き1週間でありますように。