おはようございます。
NITの福地でございます。
中国でAIを使った個人の信用度を測る、信用スコアというものが急速に浸透しています。
これは、SNSで発信した情報やこれまでの金融情報など、その他ある人に関するさまざまな情報を集めてスコアリングし、その結果をAIがまとめてスコアを出すといったものです。
信用スコアのメリットは、初めて会った人がどのような人か、信頼できるかの判断の材料にできるということです。
もちろん、信用スコアが高い場合、さまざまなメリットが考えられます。
例えば、信頼できる人だと判断されると家の敷金・礼金などが減らされることもあるかもしれません。
すでに日本の金融機関でも、信用情報が優れている人には金利優遇などがあるのと同じで、さまざまなサービスで特典や優遇サービスを受けられることが期待できるでしょう。
逆にデメリットはというと、例えば企業の採用の場面では、同じステータスや条件、経歴を持つような人が二人いたとしても、大きく信用スコアが違う場合、低い人は就職しづらくなる可能性が出てくるでしょう。
ほぼ同じ技能を持つ人でも、同じことが言えます。
信用スコアは人の能力やステータスを表す一つの指標ですが、それだけで判断されてしまい、不利益を被る可能性があります。
信用スコアが普及している国では、スコアが低いことを理由に、恋人と別れたり結婚を反対されたりする事例がすでに起きているそうです。
それだけで人を判断してしまう仕組みができあがると、人生にも大きな影響を及ぼすかもしれません。
この信用スコアという制度、メリットもありますが、その評価の仕方や内容をもっとオープンにし、差別の生まれない仕組みにする事が大切だと感じています。
今週も実り多き1週間でありますように。